「いい川・いい川づくりワークショップ」は主催、いい川・いい川づくり実行委員会、後援、国土交通省等の元、全国の河川や湖沼等の水環境改善活動に長年尽力している団体・個人の活動を紹介し、その功績を称えることを目的として毎年開催される、全国的なシンポジウムです。1998年から開催されている「川の日」ワークショップから発展したシンポジウムで、20年あまりの歴史になります。民間・行政・大学等様々なレベルの方が参加していますが、高校からは本庄学院を含めて2チームだけでした。
早稲田大学本庄高等学院は今年初めて、このシンポジウムに参加しました。3年玉手萌衣・久保田怜奈が「在来エビ(ヌカエビ)と外来エビ(ヌマエビ類)の環境対応力の違い」というテーマで発表しました。日本の河川が外来種に侵食されている状況を、河川エビの例をケーススタディとして問題提起した内容です。分科会となる1次選考プレゼンによる各分科会2チームの選抜に残り、2次選考プレゼンに臨みました。ここでは最終選考となる公開討論会に残ることができず、グランプリ1本・準グランプリ2本には至りませんでした。
表彰式では、長年日本の河川環境改善活動に尽力した森清和先生の名前を冠した、伝統ある森清和賞を受賞することができました。この賞は、「川と真剣に向き合う勇気とやさしさにあふれた活動」に対して1本贈られる賞です。長年にわたる情熱的な活動ばかりの中、受賞は思っても見なかったので、大変うれしいことでした。表彰を受けた喜びもさることながら、多くの方からお褒めの言葉、研究方針に対するアドバイス、全国的な河川エビ調査のネットワークを作ったら?というサジェスチョンをいただき、本当にありがたく思いました。2次選考の場で、本校の取組に対して会場から下さった応援メッセージには目頭が熱くなる思いでした。また、多くの方々の河川環境改善に対する取り組みには、本当に啓発されるものがありました。同じ苦労と問題意識を抱えているからでしょうか、生徒に対して親しみやすく優しい人たちばかりでした。
会場となった高梁市は雲海の山城として有名な備中松山城で有名で、高梁川と山の緑が美しい、山間の街でした。市民総出でこの全国大会を歓迎してくださっていることが参加者にも伝わりました。
生徒に貴重な経験を与えてくださった、主催者・スタッフ、コーディネーター・参加者・高梁市の方々にこの場を借りて、心からお礼を申し上げます。
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