萬夢志(まむし)の呟き

画期的!学院長選出方法の大変更

投稿日:2014年06月18日

上石神井ならびに本庄の高等学院の規則には、学院長は「大学の教員」が任命されると規定されている。理事会の解釈では、「学校法人早稲田大学」の教員の意ではなく、大学の学部・研究科に本属の専任教員ということだそうで、簡単に言えば教授が選任されることになっている。

本庄高等学院は初代から第八代の兼築まで、各学部・学術院の教授が学院長を務めてきた。ところが上石神井では、この規則を形骸化し、1964年の申し合わせ以来、学院教諭会が本属の教諭から候補を選出、理事会と協議を行い、結果的にずっと学院の教諭が学院長に就任してきた。

鎌田薫総長は、附属校の学院長の選出方法を同一にしたいと提案され、2014年9月21日付で嘱任される兼築の後任学院長の選考について、以下のプロセスをとることが大学本部と本庄学院との間で合意された。すなわち、本庄の教諭会が候補(学院の教諭でも、大学本属の教員でも可)を決め、それをもって総長が議長を務める協議会を開いて検討するという方式である。

今まで、本庄の学院長は、理事会が何の相談も無く一方的に決め、本庄にいわば「押し付け」てきた。それがこれからは、本庄側に提案権を認め、かつ本庄本属の教諭が学院長に就任するケースも認めるというのである。もちろん、最終的な決定権は総長が持つわけで、学院からの提案も、適任者を提案できないので理事会に一任するというかたちもあり得ると思う。このあたりが、何が何でも内部の教諭を学院長にすることを前提とする上石神井とは背景や歴史が異なっている(もちろん上石神井の教諭会でも、教諭以外の大学教員を候補に選出することが不可能ではない)。

ともあれ、この変更は、本庄学院に当事者意識を強く持つことを促すものと言える。鎌田総長はほんとうに素晴らしい提案をしてくださった。画期的な、大英断と称して過たないであろう。既に教諭会では協議会委員や世話人が選出され、今月中に教諭会で候補者を決めて、7月中旬には新学院長を決定できる見通しが立った。本庄高等学院の新しい歴史が、いま始まろうとしている。

                                       学院長:兼築信行

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