理工3学部からは、女子の進学者を増やすよう要請されている。そんなことを言われても本庄高等学院の女子生徒の定員は3分の1だから、簡単に右から左へというわけにはいかない。早稲田大学には医学部・歯学部・薬学部が無いが、女子にはそうした資格志向が強いところがあるのだとの指摘も耳にした。
いっぽう男女共同参画社会の実現を強く推進しなければならないわけだし、何かしら有効な手を打たなければならない。理系女子を「リケジョ」と称するそうだが(これは、見方によってはセクハラと言えなくもないか?)、さて理系女子の増加策は...と思案して、文学学術院教授であるこの学院長に思い浮かぶことといえば、素敵なキャッチコピーを作り、イメージ戦略を展開すること...くらいである。
そんな折、TVでたまたま「ひみつのアッコちゃん」の実写映画版(2012 松竹)を観た。主演は綾瀬はるか。アッコちゃんこと加賀美あつ子は、早稲田大学算数学部(=理工学部)に進学するというストーリーになっていて、抱腹絶倒。これは使わん手は無いと思った。
「ひみつのアッコちゃんは、早稲田大学算数学部へ進学します」。いかがでしょうか? このアイデアを理工学術院長にお話したところ、ノートにメモしてくださった。早稲田に限らず、アッコちゃんを広く理科系女子のイメージキャラにしてはどうか? しかし、結構ロイヤリティがかかりそうだし、今日びの受験生は「ひみつのアッコちゃん」を知らんかなァ...と思いいたった次第。
昭和は遠くなりにけり...である。
学院長 兼築信行