学院長挨拶

変革の第一歩

早稲田大学本庄高等学院長 吉田茂
YOSHIDA Shigeru
(本庄高等学院国語科教諭)

この度、早稲田大学本庄高等学院長を拝命することになりました吉田 茂です。何卒よろしくお願い申し上げます。大学院教職研究科の教員を兼務するとは言え、開校以来連続して大学教員が学院長を務めてきたことを思えば、本庄高等学院の教員が学院長を務めることは、大きな変化と言えるかもしれません。今朝ほど同窓会副会長の原岡修吾氏から「画期的な改革」なる表現のメールを頂戴しました。それほどではないにせよ、これを機により良い本庄高等学院を目指して、変革の第一歩を踏み出さなければならないと思っています。

早稲田大学の校歌にある「学の独立」とは、東京大学等で行われる英語による授業から離れ、我々の母語である日本語による授業、それを通じての学問の修得を意味しました。ところが、時代が変わり創立から130年余を経過した今、大学は「グローバルリーダー/グローバル人材の育成」を標榜し、それに向かって改革の歩みを速めています。

現在、情報機器によって遠隔の人同士でも情報を共有できる便利な時代になりました。しかし一方で、人類一人ひとりの幸福が確保されているとは言い難い状況も続いています。今この時にも世界のあちこちで無辜の人々の血が流されています。こうした状況を脱し、少しでも多くの人々が幸福を感受できる社会を作り出すには、若者たちのまさにグローバルな活躍が必要だと思います。その謂いから「グローバル人材の育成」が求められるのです。

それではグローバル人材とは如何なるものでしょうか。グローバルな視野を持ち、コミュニケーション力に優れること、異なる文化や考え方を認め合い共に問題解決を図ろうとする強い意志を持つこと、そして、心身共に逞しく他者に優しく接することのできる人材(人間)だと思います。これが大学や本庄高等学院の求める人間像です。しかし、これらはことさら「グローバル人材」と表現するほどのものではない気がします。言うなれば、これは在るべき人間の姿にほかなりません。これを求めるのが教育の在り方だと勝手に考えています。

孔子は「有教無類」と述べたと言われます。これを教育には悪を善に向かわせる力があり、教育は全人に開放されているものと曲解することにしています。この句を自戒の言葉として、愛すべき本庄高等学院生と共に各人が自己の求める幸福に近づけるよう支援していこうと思います。保護者の皆様、同窓生の皆様、地域の皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。

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